札幌市営地下鉄東豊線に新型車両 "9000形" が導入されたのはまだ記憶に新しい。9000形は2015年5月8日に901編成が運用開始されたのを最初に、札幌市営地下鉄としては過去にないペースで次々と運用開始した。2016年9月6日に920編成が運用開始され、9000形の導入は完了した。
さて、導入された直後の新型車両に乗ったことはあるだろうか? 導入された直後の新型車両はまだ一般客が一歩も足を踏み入れたことがない本当の新車である。実は筆者は本当の新車に乗ったことが1度だけある。
筆者は2016年2月10日に運用開始した913編成の一番列車にさっぽろ駅(始発)から栄町駅まで乗車した。2月ということもあって他の車両の床は雪による汚れがあったが、新車である913編成の床には汚れ一つなかった。新車の香りも強く、一般人でも新車だと感じた人がいるかもしれない。その新車もさっぽろ駅で初めての乗客を乗せた途端に床は雪解け水で汚れ、他の車両と大差なくなってしまったが、やはり新車に乗れた感動は大きかった。
筆者は913編成が来た時に車両番号を見ただけで、「この編成は新車だ!」と分かったうえで乗車したわけだが、一般人はそんなことは分からないだろう。一部の人は、乗車したときに床や窓がきれいなことや香りで新車だと見抜けるかもしれない。当分、札幌市営地下鉄に新型車両は導入されないが、いつも使っている路線に新型車両が導入されると知ったら、意識して乗車してみると日々の平凡な通勤が楽しくなるかもしれない。
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