快適! 4インチ iPhone ならではのメリットとは?

4インチ iPhone って?


 4インチ iPhone とは、その名の通り、画面サイズが4インチの iPhone の事である。2012年に iPhone 5 が発売されたのを最初に、2013年発売の iPhone 5s ,iPhone 5c ,そして2016年発売の iPhone SE に4インチディスプレーが採用されている。

 今回は、4インチの iPhone について語ろう。



そもそも4インチってどこ?


 iPhone ではもちろんのことだが、他にAndroid端末、テレビやコンピューター等でも画面サイズは○○インチと記載されている。言うまでもないが、数字が大きくなるほど画面は大きくなる。だが、そもそも画面サイズが○○インチと言って、具体的にどこが○○インチかご存じだろうか?

 実は画面サイズの○○インチというのは、画面の対角線の長さによって決まる。たとえば、画面サイズが4インチと言えば、その画面の対角線の長さが4インチということになる。また、画面サイズはアスペクト比(縦横比)について特別に記載(縦○○mm, 横○○mm 等)がない限り表現されないので、画面サイズ4インチと言えば対角線の長さが4インチということで、画面が縦長、横長、正方形など、形状には関係ない。ちなみに、 iPhone 5 以降の iPhone のアスペクト比は 'ほぼ' 16:9である。実は完全な16:9ではないのだが、このことについてはまた別の機会に触れるとしよう。

 ちなみに、インチ[in]とは長さの単位で、1インチは2.54センチメートル[cm]である。



4インチ iPhone の魅力とは?


 4インチ iPhone の最大の魅力は、ズバリそのコンパクトなサイズであると筆者は感じる。最近、販売されているスマートフォン、いわゆるスマホの画面は大型化しており、5インチ台が一般的な大きさになっている。たとえば、2017年発売のAndroid端末、 Galaxy S8 では、画面サイズが5.8インチとなっている。また、iPhone も2014年に販売された iPhone 6 / 6 Plus 以降で画面サイズが4.7インチ/5.5インチという大型の画面が主流となっている。大型の画面が主流になっている今だからこそ、4インチ iPhone の小ささを実感できることがある。

 画面が小さいと、見にくい、細かい操作がしにくいなどという不満の声がある。確かに4インチ iPhone を使っている筆者もそのような理由で不便を感じたことがなくはない。しかし、筆者は4インチという小さい画面を持つ iPhone は、コンパクトなサイズだからこそ、それらのデメリットを上回るメリットを秘めていると感じるのだ。



コンパクトな端末が持つメリットとは?


 最近のスマホは前述の通り、5インチ台の大画面が主流である。大画面は、見やすく細かい操作しやすいというメリットがある。しかし、大画面になったことで、逆に使いにくくなったと感じたことはないだろうか?

 画面が大きくなることで、操作は両手でしなければならない、画面の端に指が届かない、届いてもしっかりとタップできないなど不便を感じたことが一度はあるはずだ。たとえば、電車のつり革をつかんでいる状態では、両手でスマホを操作することは難しい。一般的につり革をつかんでいるときには、 片手でスマホを操作する。しかしながら、画面が大きいことで片手で操作できない、そこまではいかなくとも、無理して指を伸ばしたために、しっかりとタップできないのが現状である。

 画面が大きくなることで、使いにくいと感じたことは他にもあるはずだ。一般的に、画面が大きくなるにつれて本体サイズも大きくなる。本体サイズが大きくなればなるほど、スマホの収納場所は限られる。特にスマホをよく持ち歩く人は、スマホの収納場所に困ったことはないだろうか?

 たとえば、スマホをズボンのポケットに入れるとする。ズボンのポケットは小さいものが多く、大型のスマホは物理的に入らない、また入ったとしても、座ってポケットの形状が変わった際に圧迫感を感じる、スムーズに出し入れできないという事例を筆者は数多く見かけてきた。中には、尻ポケットなどにスマホの一部をはみ出して入れている人もいる。本人はそれでいいのかもしれないが、それではスマホに思いもよらぬ圧力が加わって変形してしまう、また盗難にあうリスクが上がるので、筆者はおすすめできない。実際、最近の iPhone は薄く、折れ曲がったという事例をよく耳にするし、スマホの盗難は個人情報の漏洩や、思わぬ犯罪に巻き込まれてしまう事がある。だからポケットに入れるのなら、しっかりと完全にポケットの中に収納するべきである。

 収納場所の具体例として、ズボンのポケットを例にあげた。だが当然ながら、鞄の小さい収納スペースに入らないといった他の事例も考えられる。

 今回は画面の大型化に伴う2つの使いにくさを例にあげた。これらは画面を小さくすることで改善することができる。したがって、4インチ iPhone を含むコンパクトな端末は次のような利点があると言える。


  1. 片手での操作性に優れており、両手が使えない時でもスムーズに操作できる
  2. 収納場所の制約が少ないので、自分の好きなところに収納することができる



でも小さい画面は見にくい?


 小さい画面で真っ先にあげられるデメリットは、画面が小さいので見にくいということだろう。確かに画面が大きいほうが、より大きく画面に映って見やすいのかもしれない。

 しかし、それは小さい画面のデメリットではない。なぜなら、スマホは簡単にズームできるからである。小さくて見にくいということであれば、ズームして画面に大きく映せばいいのだ。したがって、小さい画面だから見にくいということはないのである。寧ろ、2本の指を使うズームの操作がしにくい大画面の方が、結果的に見にくくなるのではないだろうか? ズームという操作は、操作性に優れている小画面の方がしやすい。




4インチ iPhone 、実は人気がある


 最近、積極的に販売されない4インチ iPhone であるが、筆者は4インチ iPhone は一定の人気があると思う。根拠は2つある。

 1つめの根拠は、2014年の日本における iOS のシェアは前年同月と比べ、15.9%も減少している。2014年と言えば、画面が大型化された iPhone 6 が発売された年である。このことから、画面の大型化は日本ではあまり受け入れられなかったと見ることができる。ちなみに、翌年の調査でも日本における iOS のシェアは7.3%も減少しており、減少に歯止めがかからなかったと言える。

 2つめの根拠は、大型 iPhone が販売されてから2年後の2016年の段階(iPhone SE 販売前)で4インチ以下のサイズの iPhone を使っている人が、38%もいたということだ。4インチ iPhone の後継機が出なくなってから2年も経っているのに、38%も4インチ以下のスマホを使っている人がいるということは、やはりコンパクトなサイズがそれだけ支持されていると言えるだろう。



どうしても大画面がいいならタブレット!


 本記事で、小さい画面の魅力を伝えたつもりだが、どうしても大画面にこだわる人はいるだろう。そのような人はスマホよりもタブレットを使うのがいいと思う。

 タブレットは基本的に音声通話ができないというだけで、他はスマホと大して機能が変わらない。また、タブレットの大きさは7インチから12インチ程度で、ポケットサイズではないものの、持ち歩きできるサイズだ。あまり音声通話をしない予定で、大画面を求めるのであれば、スマホよりもタブレットの方が適しているかもしれない。



まとめ


 本記事で、4インチ iPhone を含む小画面を持つコンパクトなスマホの魅力を紹介してきた。最近、消えつつある4インチサイズのスマホであるが、コンパクトならではのメリットを分かって頂けたと思う。'大は小を兼ねる' という言葉があるが、電子機器では小型の方が優位である事が多々ある。大画面がいいのなら、小さいスマホではなく大きいタブレットで代用できるが、操作性や持ち歩くのに適した小さいスマホの役割を大きいタブレットで代用することはできない。'大は小を兼ねる' ではなく、'小は大を兼ねる' なのだ。

 多くのメリットがあるコンパクトなスマホは最近消えつつあるが、他では代用できない優れた特徴を持っている。今年発売されると思われる iPhone 7s (iPhone 8)では4インチサイズは出ないかもしれないが、是非、今後も4インチ iPhone を販売して頂きたい。


East Tokyo Railway

Aqua(アクア)が管理するHP、「ひがし東京レールウェイ」でございます。東京をはじめとする首都圏を主な活動拠点としていますが、北海道から沖縄まで全国で鉄道関連の活動しております。首都圏の鉄道であるJR東日本、東京メトロ、東武鉄道の他、札幌市営地下鉄などの地方交通に関する情報もまとめていますので、是非ご覧ください。

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